ある家族経営の老舗旅館にて

お父さん:「最近、インバウンドとか呼ばれている外国人旅行者が増えてるらしいな。日本人のお客もなかなか増えないし、うちでもインバウンド対応とやらを始めようと思うのじゃが...」

お母さん:「何言ってんのよ!英語もろくろく話せないのに、そんなことできるわけないでしょ。」

娘:「そうよそうよ。この間だって、たまたま泊まった外国人に『危ないから入らないで』って伝えるのに四苦八苦してたでしょ。」

お父さん:「何言ってるんだ!あれは、お前が自動翻訳ソフトで調べてくれた英語を伝えたら、エラくびっくりされて目を白黒させてたんだろう。確か『Because you are dangerous, please do not enter.』。後で調べたら、『あなたは危険だから入らないで』っていう意味だったじゃないか!」

娘:「それは言わないでよ、翻訳ソフトがそう訳したんだから。だいたい、お父さんがちゃんと英語を話せたら、あんなことにはならなかったんでしょ!」

お父さん:「それもそうだな...。何か良い方法はないもんじゃろうか?」

娘:「あら、お父さん、これ見て!『旅館・ホテルのインバウンド “困った”をお助けします!』だって。」

お父さん:「どれどれ...。ほう、これならワシにも出来そうじゃ。ひとつやってみるか!」

その後、オフィス ジパングのパッケージを導入したお父さん、外国人にも臆することなく対応できるようになりました。

お父さん:「あ~っ、あぶない!Danger! Keep out!、キープアウトーッ!」

外人さん:「Oh, thank you very much!」

お父さん:「やったー、通じた」

お母さん:「お父さんが大声をだしたから、『危険、立入禁止(Danger! Keep out!)』の張り紙に気づいただけなのに...。」

(この物語はフィクションです)